処方箋がなくてもウエルカム! 薬局はまちの健康拠点

薬局は処方箋がないと入ってはいけない。そう思っている方も少なくないかもしれません。

けれど実は、病院に行くほどではない体の不調や、食事・栄養の悩み、薬の管理まで含めて相談することができる場所でもあるのです。

今回は、「処方箋がなくても立ち寄れる場所」として発信を続ける、ファミリー薬局東陽町店 薬局長 丸山由紀さんに、薬局で行われている具体的なサポートについてうかがいました。

「栄養教室」と「個別相談」

ファミリー薬局東陽町店では、毎月第1木曜日の午後、外部の管理栄養士を招き「栄養教室」と「個別栄養相談」を行っています。教室では、塩分の摂りすぎやたんぱく質不足など、シニア世代が気になるテーマをわかりやすく紹介。その後は、希望者が気軽に相談できる個別時間が続きます。

栄養指導、と考えると食事制限をかけられるような、とても堅苦しいイメージがありますが、そうではありません。

気軽に日常生活に取り入れられるよう、スーパーで手に入る食品を使った〝明日からできる工夫〟などを中心に伝えることが多いとのことで、実際に参加者からは「もっと早く知りたかった」という声が多く寄せられています。

またそれ以外でも、薬局内では予約なしの健康相談を随時受け付けています。「最近疲れやすい」「むくみが気になる」など、小さな不調でも気軽に相談できます。必要に応じて病院の受診をすすめることもあるので、病院に行くほどではないけど、ちょっと気になる…そんな悩みを話してみてはいかがでしょうか。

お薬の悩みがスッキリする「ブラウンバック運動」

ファミリー薬局東陽町店では、自宅に眠るお薬の整理・点検を行う「ブラウンバック運動」にも取り組んでいます。

自宅にある薬やお薬手帳を持ってきてもらい、薬剤師が重複・飲み合わせの確認、飲み忘れ防止の工夫、不要なお薬の見直しなどを行うサービスです。希望があれば 複数の薬を1回分ごとにまとめた「一包化」にすることも可能。

さらに「飲み方がわからない」「前にもらった薬が残っている」「複数の病院から薬を処方され、一度に服用する薬が増えてきた」など、ちょっとした悩みを相談することもできるため、お薬の〝かかりつけ相談室〟として、安心して利用できます。

健康を〝楽しむ〟イベントも続々

また、血管年齢や握力、口腔機能のチェックができる「健康測定」も人気。薬局内の開催だけでなく、長寿サポートセンターなど地域との連携イベントも実施しています。

病気になってから行くのではなく、日々の暮らしの中で健康を楽しみ、気になることを相談できる場所。それを担うのがまちの薬局でもあるのです。

「処方箋がなくても、気軽にふらっとお立ち寄りください。」と丸山さんは話します。

病院に行くことを迷ったら、まず一度薬局に相談してみる。薬局はあなたにとって心強いパートナーであり、憩いの場となっていくかもしれません。

ファミリー薬局
東陽町店 薬局長
丸山 由紀さん

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