ガーデニングをする人は、常に次の季節を考えてワクワクしているため、若々しくいられると言われます。冬は植物の動きが少ない時期ですが、春から始まるガーデニングシーズンの計画を立てる大切な時期でもあります。コミュニティガーデンでは1月の新年会を兼ねて、皆で一年の計画を相談します。
近年の気候に合わせて
一年草は夏花壇が5月、冬花壇は11月ごろが植え替えの時期です。しかし近年は真夏の高温により植物が傷むことも多いため、夏は一年草を控えるよう勧めています。冬に植えた花はゴールデンウィーク頃まで咲き、6月まで持つこともありますが、暑さに備えて早めの植え付けと根張りを重視します。夏の手入れは月2回程度が目安です。
植物は25℃以上で花芽分化しにくくなりますが、最近の東京の夏は40℃近くまで上昇し、年々過酷な環境です。そのため水やりを減らす目的で多年草を勧め、植え替え頻度も抑えています。
夏が長く秋が短くなりましたが、10月から11月はイベントシーズンです。江東区民まつりやグリーンフェスタでは、コミュニティガーデンの皆さんが企画した種まき体験やハーブクラフト、フレッシュハーブブーケづくりなどを行い、みどりに親しむ活動が盛んです。
春を待つ楽しみ
12月には春咲きの球根を植える楽しみがあります。チューリップやスイセンは、寒さにあたることで花芽分化し、春に開花します。街中で年末年始に咲くチューリップは冷蔵庫で「冬」を経験(春化処理)させたものです。室内で育てると葉は出ても花が咲かず、種ができないことになります。
植えた球根は2月ごろに芽を出し、寒さの中で地下の根が成長します。そして4月、春の訪れと共に一斉に花が開きます。チューリップが咲く喜びは格別で、小躍りしたくなるほどです。コミュニティガーデン活動では、そのワクワクを皆で共有できます。江東区内では83か所で活動が行われ、地域のつながりを育んでいます。一緒にワクワクしてみませんか?
アドバイス
コミュニティガーデン
アンバサダー
東方 陽子さん