よくわかる補聴器選び2024

隣にいる方とついつい大声を出して話をしたり、聞きづらくて何回も聞いてしまったり。

『そろそろ補聴器が必要?』と考えている方必読。

認定補聴器技能者の資格を持ち、多くのお客様に的確なアドバイスをされている、亀戸まごころ補聴器、店主 岡田華恵さんに、補聴器の選び方をわかりやすくお話しいただきました。

集音器と補聴器。どちらがいい?

テレビから流れてくる、集音器の広告。「良く聞こえるようになって快適!」「生活が一変」等実際に使っている方の声として紹介されています。

「集音器と補聴器どちらがいいのかしら?」そんなご質問を多く受けます。

集音器というのは、集音器についているマイクで拾った音を、一律に大きくしてレシーバーから出すので、ちゃんと聞こえている音や大きくする必要のない雑音もさらに大きくなってしまいます。テレビのボリュームを上げるような感じと思ってください。

補聴器は医療機器

一方補聴器は薬事法に従い厚生労働省の認定を受けた「管理医療機器」で、難聴者が使用する前提で開発されています。今は、ほとんどの補聴器がデジタル化されていて、コンピューターでその方の聴力や環境に合わせて細やかな調整ができますので、高音が聞き取りにくい方には高音を、低音が聞き取りにくい方には低音をと、個別に調整できます。

補聴器を使用している方の9割が効果を実感

一般社団法人日本補聴器工業会が『聞こえの不自由さ(難聴)』や『補聴器の使用に関して1万人以上を対象に調査した結果をまとめた補聴器調査 (ジャパントラック)では、補聴器所有者の約7割が補聴器は期待通り、あるいは期待以上に役に立っている、街中でより自信をもって行動できるようになったと回答。9割以上が、補聴器により、何がしかは生活の質が向上していると答えています。

早期装用が大切

同じジャパントラックで、全補聴器所有者に補聴器をもっと早く使用すべきだったと思いますか?と聞いたところ、所有者の51%がもっと早く補聴器を使用していればよかったと思っている!と回答。理由は、より快適な社会生活が送れたのではないか、より安定した精神状態、夕方になっても疲れないとしています。

高い補聴器がいい?

補聴器は高いのではと心配される方もいると思います。聞きとりやすくするための機能や快適に使うための機能などが多いほど価格が高くなりますが、どの程度の機能が必要なのかは、お客様の生活環境や用途により違います。また、補聴器相談医(一般社団法人耳鼻咽喉科学会認定)の証明があれば医療費控除の対象になり、江東区では、区内在住の65歳以上の方で、補聴器が必要となった場合、上限3万円の助成が受けられます(対象要件あり)。

快適さと認知症予防のために

補聴器の種類は大きく分けて3つ。耳の穴の型を採り製作するオーダーメイドタイプ。 本体を耳の上にかけて装用するタイプ。 本体をポケットに入れ、コードでつないだイヤホンを耳に入れて装用するタイプ。
補聴器専門店ではお試し期間を設けているところがほとんどですので、実際に使ってみてご自分に合った機器を選びましょう。また、最新の補聴器にはアプリ(機能)をスマホに追加することで補聴器をスマホ上で操作ができる利便性の高いタイプもあります。

聴力の低下が認知機能の低下をもたらし、認知症のリスクが高くなることが分かっています。また、補聴器を使用することで健康寿命が延びるとも言われています。

ご購入前の心配事・疑問がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

アドバイス

認定補聴器技能者
亀戸まごころ補聴器
岡田 華恵さん

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