長年連れ添った配偶者を見送ったあと、自宅に残された遺品の整理は、心身ともに負担のかかる作業です。なかでも、故人が大切にしていた「趣味の品」は、思い出が詰まっている分、どう扱えばよいのか迷ってしまう方が少なくありません。
今回は、全国に400店舗以上を展開する買取専門店「大吉」砂町銀座店の店長・篠原智さんに、そうした趣味の品の整理や、買取にまつわるポイントについて伺いました。
価値がわからないまま眠る〝趣味の品〟たち
「切手のコレクションや釣具、ボウリングのボールなど、趣味にまつわるお品物も買取可能です」と篠原さん。
一見、誰かに売れるとは思えないような品でも、実はコレクター市場では需要が高く、査定額がつくものもあります。
特に、釣具は人気メーカーのものや希少なモデルであれば高額買取の可能性があり、状態が良ければさらに査定額が上がります。
また、ボウリングボールも重量やデザイン、保存状態によっては、愛好家にとっては価値ある品となることも。
故人が大事にしていたものを〝ただ処分する〟のではなく、〝誰かに使ってもらう〟形で手放す。そう考えると、少し気持ちが軽くなるかもしれませんね。
工具・古銭・食器——「まとめて相談」が安心
意外と手がつけられずに残っているのが、工具や古銭、食器類です。これらも思いのほか価値がつく場合があるのだとか。
「例えば、DIYがお好きだった方の工具。使える状態であれば、高値がつくこともありますよ」とのこと。
一方、古銭や食器は、単品で持ち込むと値段がつかない場合もあるものの、「まとめて」査定に出すことで評価されることもあります。「持ち込む場合は、ぜひまとめて持ち込んでほしい」と篠原さんはおっしゃいます。
個人で一つひとつ調べたり、価値を判断するのは大変です。まずは、〝見てくれる人がいる〟という気持ちで、相談することも可能です。

思い出と向き合いながら、前を向くきっかけに
遺品整理という言葉には、どこか寂しさがつきまといますが、「大事な人の思い出だから、手放し方にもこだわりたい」「ちゃんとしたところで見てもらいたい」という気持ちは、きっと多くの方に共通していることでしょう。無理に売る必要はありませんが、専門家の意見を聞くことで、心が整理されることもあるはずです。
「捨てずに済んでよかった」「また誰かに使ってもらえるならうれしい」——。そうした前向きな気持ちに繋げていけるのも、買取相談の特徴のひとつです。
思い出の品々に新たな役割を持たせることは、故人の想いを引き継ぐことにもつながるのかもしれません。心に余裕のあるときに、まずは一歩、小さな相談からはじめてみませんか?


買取専門店 大吉
砂町銀座店 店長
篠原 智さん