少子高齢化や核家族化が進むなか、「お墓を継ぐ人がいない」「遠方でなかなかお墓参りに行けない」といった声が年々増えています。こうした社会背景を受け、今回は勤労者同盟共済センター 理事長・高橋和美さんに「友愛共同墓」についてお話を伺いました。
時代に合った、新しい供養のかたち
静岡県駿東郡小山町の「冨士霊園」に建立されたこの共同墓。霊園内には、100御霊を納められる大きな墓碑が構えられ、組合員だけでなく、そのご家族や一般の方でも利用可能。宗派・宗旨を問わず、生前からのお申し込みも受け付けています。
ご自身の希望を生前にしっかりと決めておけるため、「万が一のときに家族に迷惑をかけたくない」という方にも選ばれています。人生の締めくくりに向けて、備えを持つことは、残される側にとっても大きな安心につながります。
永代供養で、未来への安心を築く
費用は、組合員の場合1骨壺につき15万円(組合員以外は20万円)で、土地・墓石の永代使用料、納骨費、氏名刻印代、管理費がすべて含まれています。追加費用は一切かからず、納骨後も霊園が清掃や管理を行うため、子世代に金銭的・手間の負担をかけることはありません。
また、毎年春には、桜の季節に合わせて「合同法要」も実施されています。ご家族やご親族、そして共済役員が参加し、穏やかな時間の中で故人を偲ぶ場が設けられています。個人のお墓では難しい継続的な供養も、共同墓ならではの形で続けられているのです。
四季の自然に包まれる霊園
共同墓がある冨士霊園は、富士山を望む雄大な自然に囲まれた静かな場所にあります。「日本さくら名所100選」にも選ばれているほどの桜の名所で、春には見事な桜並木が霊園を彩ります。
さらに園内には、ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)という日本では非常に珍しい木も植えられており、5月中旬頃には白い可憐な花を咲かせます。夏は青葉、秋は紅葉、冬は澄んだ空気とともに富士山の雄姿が望め、訪れるたびに季節の移ろいを感じられる場所です。

こうした自然の美しさが、「お墓参り=義務感」ではなく、「気持ちが整う時間」「自然とふれあうひととき」に変わっていくのかもしれません。
家族の思い出となる〝お墓参り〟
冨士霊園の近くには、山中湖や御殿場プレミアム・アウトレット、富士スピードウェイといった観光・レジャースポットも数多くあります。お墓参りをした後、家族で食事をしたり、買い物を楽しんだりと、一日を豊かに過ごすことができるのも、この霊園の魅力のひとつ。
「今日はお墓参りだからお出かけしよう」といったように、故人と向き合う時間を家族の大切な思い出にできるのは、新しい供養の形とも言えるでしょう。


勤労者同盟共済センター
理事長
高橋 和美さん