くらしの知恵袋 えがお暮らしのステーション

 

「えがお 暮らしのステーション 南砂」では、木曜日または土曜日にミニ講座と個別相談を実施しています。今回はミニ講座の中から注目する講座をご紹介します。

「終活」や「断捨離」などの言葉が流行る中で、その中でも大変なのが写真の整理。

何から始めていいのかわからなかったり、写真を見ていると思いが襲ってきてしまったりと、なかなか進まないものです。結局、手立てがなく、写真を処分してしまうことが多いのが現状です。

「より広い方々に写真を見返して、懐かしい思いや人生を振り返って、温かい気持ちでいっぱいになる時間を過ごしてほしい」。

写真整理を中心に活動する組織「一般社団法人 写真整理協会」代表理事・浅川純子さんのお話をご紹介します。

この活動が始まったキッカケ

10年ほど前、浅川さんがパソコンやスマホ教室の講師をされていた時に、生徒さんから「家にある大量の写真やフィルム、ビデオテープをどうしたらいいか?」と相談を受けました。

また、同じタイミングで、デジタルの写真を集める機会もあり、ご自身も「ご両親やお子さんの大切な写真を見返したり、見やすくするにはどうしたらいいのだろう?」と考えるようになりました。

アナログの写真は、アルバムにしてしまいっ放し。デジタルの写真は、スマホの中で大量化していて撮りっぱなしになっている……

いつか見るために撮ったものなのに、本来の写真の「見る」という目的から遠のいてしまっていることに気がつきました。

そこで、「写真整理」を専門の仕事としてやってみようと思い立ったことが、活動が始まったキッカケでした。

登壇者の声写真整理アドバイザー制度の創設登壇者の声

当時所属していたパソコン教室の組織「一般社団法人 パソコープ」で、「写真整理アドバイザー制度」を作りました。人数が増えたことで独立し、活動を広げて仲間を増やすために「一般社団法人 写真整理協会」を創設しました。

現在は、全国に700人の写真整理アドバイザーの資格者がおり、写真整理協会は、デジタルとアナログの両方の知識やスキルを持っているアドバイザーと共に、写真を整理する方法や、写真を見返す楽しさを広めています。

資格認定研修として、「写真整理アドバイザー認定研修」を行なっており、初級は「自分の持っている写真を整理する」ことを目的とし、上級は「ノウハウを活かし、写真整理を仕事にしたい」ということを目的に開催されています。

資格の入口である初級認定研修は、月に4~5回の頻度で開催されています。

現在、Zoomなどのオンライン開催がメインとなっていますが、東京都内や名古屋など現地でも開催されています。写真整理協会のホームページで、日程や案内の確認、研修などの申し込みができます。

写真整理アドバイザーに依頼できること

写真には、紙焼き写真と、スマホやデジカメで撮ったデジタル写真がありますが、どちらも対応可能です。

1つ目は、写真整理アドバイザーがご自宅に訪問して、写真整理のお手伝いをします。お話しを伺いながら、一緒に作業し、丁寧に整理していきます。

2つ目は、写真の仕分けや整理をご要望に沿って、全てアドバイザーが行います。

3つ目は、ご希望に合わせて、フォトアルバム作りのアドバイスや、フォトアルバムの制作を行います。

「写真は、その瞬間瞬間を記録し、本当の意味をその人に伝えます。写真を見返しやすく整え、大切な記憶を忘れることなく、一生を通じてその方を支える原動力にしてほしい」と、浅川さんは語ります。

一枚の写真で、少し前向きになれたり、自分を大切に思えたりする……そんな風に、写真をいつでも見返すことができるようになったらいいですね。

今後も「えがお 暮らしのステーション 南砂」では、生活に役立つ内容をテーマに、参加型の講座を企画していきます。初めての方も大歓迎です。ぜひ、お気軽に足を運んでください。

えがお 暮らしのステーション 南砂
木曜日または土曜日14時から(ミニ講座14時〜/個別相談・茶話会15時〜)
会場:南砂住宅4号棟 大ホール(南砂2-3-4)
問い合わせ先
☎︎03(3643)1529(ヒジイ)

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