緑内障は怖い病気?

白内障と同様によく耳にするのが緑内障。
今回は、その緑内障について、豊洲やまもと眼科、院長、山本祐介先生に伺いました。

緑内障は、日本人失明原因の第1位

前号で「白内障だ」と判断し、受診せずにおいたために、緑内障等の別の病気を見逃してしまう可能性もあるというお話をしました。 白内障は、手術をすれば必ず治る病気とお話をしましたが、一方緑内障によって失った視野や視力は、治療によって改善することはできません。
40歳以上の20人に1人。年齢と共に緑内障有病率は増加し70代では、10人に1人が緑内障にかかっているといわれています。

症状は?

初期~中期は、見えづらいとか、痛みがあるというような自覚症状がありません。ほとんどの方が緑内障と気づかず、検診やコンタクトレンズ作成などで発見されることが多いようです。
ただ、見えづらい等の自覚症状が現れたときにはすでにかなり進行していることが多く、治療が遅れると失明にもつながります。何より、早期発見・早期治療が重要となります。
そうは言っても、自覚症状がないのに受診をすると言うのは抵抗があるかもしれませんが、安心を得るためにも、一度検査を受けておくことをお勧めします。検査は、OCT(眼底三次元画像解析)等で痛みを伴わず簡単にできます。

治療は?

緑内障と診断されたら、自覚症状がなくても、点眼による眼圧下降で進行を予防します。進行を止める、もしくは、進行スピードを緩めることが治療目標となります。点眼治療で不十分な場合には、レーザー治療や手術治療を検討することもあります。
治療初期や薬を変更した時は2週間~1ヶ月毎の通院が必要となりますが、十分に安定している場合は3ヶ月毎の通院でよいでしょう。

また、今までお話ししたのは、慢性の緑内障ですが突然、視力低下と激しい眼痛に襲われる急性緑内障発作を起こすことがあります。
こちらも発作をほっておくと、失明する場合があります。その場合には、点眼治療よりもレーザー手術を行っています。

緑内障は怖い病気ですが、早期に発見し治療をすれば、進行を遅らせることができます。眼科の検査を一度も受けたことがないという方は、この機会にぜひ受信されることをお勧めします。

お話し

豊洲やまもと眼科
院長
山本祐介先生

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