80歳で25本を目指しましょう

そろそろ収まるかと思っていたら、3度目の緊急事態宣言発令。できるだけ自宅でと、通院を控えている方もいるのではないでしょうか。特に定期健診等は治療ではないから後回し、という方も多いのでは? 

定期的な検査とクリーニングの大切さをおくわき歯科医院院長 奥脇正純先生に伺いました。

定期的な検査とお掃除は大切

80歳になっても20本以上自分の歯を保とう、という「8020」運動がスタートして30年。多くの方がご自身の歯に関心を持つようになり、80歳以上の半数以上の方が、20本以上ご自身の歯を保っていると言われています。

定期的に健診やクリーニングを受けられている方も多くなっていますが、新型コロナウイルスの影響で、定期健診等の診察を控えている方も多いように感じます。

前号でもお話ししましたが、朝・昼・晩としっかり磨き、1日に1回は、歯間ブラシや糸ようじを使って歯の間の手入れをしていても、歯垢は取り切れないことが多いのです。

歯垢は単なる食べかすではなく、細菌の塊です。そのままにしておくと虫歯や歯周病につながる可能性があります。歯についている歯垢や歯石に歯周病菌がつき、歯肉に炎症をひき起こし、やがては歯を支えている骨を溶かしてしまい、結果的に歯を失う原因となってしまいます。

健康はお口から

また、口腔内の健康と全身の健康状態は密接に関連し、糖尿病、心臓疾患、認知症にも影響することが分かってきています。 

皆さんが心配しているコロナウイルスも口から侵入します。お口の環境の良し悪しが、気道粘膜からの、ウイルスの体内への侵入に大きく影響します。

コロナ禍だからこそ、お口の中を健康に保つことが大切なのです。

安心して受診を

もともと歯科医院は麻酔をしたり、メスを入れたりと外科的な治療が多いので、空気を正常に保つために、空気が循環するように設計している医院がほとんどです。空気中に飛んだ菌がそのまま停滞しているということはありません。また、最近ではエプロン等使い捨て出来るものも多くなっています。

特に当院では、安心して治療を受けていただくために、感染症対策として必要な器具や機器は全て高圧蒸気滅菌器や酸素エチレンガス滅菌機で滅菌消毒しています。また、待合室の壁等、来院される方が手を触れる場所は、「制菌、消臭、抗ウイルス施行」を施し、以前より強力な空気清浄機も設置しています。

定期的な口腔ケアは、健康保険が適用されますので、1割から3割の費用負担で受けられ、3割負担の方で、3000円ほどです。

コロナ等のウイルスを防ぐためにも、ご自分の歯を1本でも多く保つためにも、定期的に受診をして、お口の中を健康に保ちましょう。

お話し

おくわき歯科医院院長
奥脇正純先生

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