トイレに行く回数が増えた。夜よく眠れない。冬を迎え寒くなったからとあきらめていませんか。こうした症状、実は腎臓の働きと関係があることも。
薬業界に長年携わる中で、様々なご相談を受けられている『健康相談 ナガタ薬舗』代表 永田真路さんにお話を伺いました。
腎臓の役割って?
2017年10月のNHKスペシャル「人体」という番組で腎臓について取り上げられ話題になりました。東洋医学の考え方では、腎臓は尿を作る大事な場所でもありますが、他の機能も大きく関係し、様々な役割があります。例えば、腎臓は、塩分と水分の排出量をコントロールすることによって、血圧を調整しています。また、カルシウムを体内に吸収させるのに必要な、活性型ビタミンDをつくっています。
腎精といって、「先天の精」と「後天の精」があります。先天の精は、両親から受継いだ生まれつきもつもの、後天の精は、食事や生活習慣でつくものです。
先天の精は変えられないので、生活習慣で後天の精を補うことが大切になります。
これを「腎活」と呼び、腎を元気にする取り組みを指します。ちなみに腎を元気にすることはアンチエイジングにもつながり、若々しくいられる秘訣でもあります。
腎臓が弱っているときのサイン
腎臓病は日本人に多くなっている病気の一つですが、多くは自覚症状がなく、いつの間にか悪くなっているケースがあります。
症状としては、
・むくみ 腎臓から水分を十分排泄できなくなり、体内に余分な水分がたまっている状態をさします。
・尿量が減少
・頻尿 夜間に何度もトイレに行く。
この他にも、めまいや耳鳴り、貧血、だるさなど、腎臓の衰えと関係していることもあります。
腎臓を元気にするためには、十分な睡眠をとり、ストレスをためないようにしましょう。
日々の生活で冬を元気に
また、本格的な冬を迎え、気温が低くなると、腎臓の働きとは別に、トイレの回数が増えやすくなります。回数や量が増える理由は、寒さにより汗をかきにくくなるため、その分が尿に変わるからです。
対策としては、体を温めること。体を温めるというのは、単に厚着をしたり、室内の温度を上げるだけでなく、体の中を温めることが重要です。
・シャワーではなく湯船にゆっくりつかる。
・生姜やネギなどの体を温める効果がある食材を摂取する。
・体を冷やす食品は控える。
・適度な運動を定期的に行う。
・睡眠を十分にとる、等。
必要な栄養素を補うために、サプリメントや漢方薬を服用してもいいでしょう。
ご不安があるときには、気軽に健康相談ができる当店へお越しください。
お一人お一人健康相談に時間をかけてお話を伺い、アドバイスをさせていただきます。まずはお問合せください。
お話し
健康相談ナガタ薬舗
代表
永田 真路さん