聴こえにくい…、補聴器つけようかな? と悩んだら

最近どうも音が聴き取りにくくなった気がする。そろそろ補聴器が必要なのかな?でも、ちょっと抵抗があるな……。

眼鏡ほど一般的でない補聴器は、「つけようか? まだ不要なのか?」と迷っている方が多くいらっしゃいます。参考になる話を、認定補聴器技能者 亀戸まごころ補聴器の店主・岡田華恵さんに伺いました。

想像より早い補聴器を使いはじめるタイミング

日本補聴器工業会という補聴器メーカーの団体による市場調査では、補聴器が必要だと感じた平均年齢はおおよそ72歳。想像より早いと思いませんか?

実は70歳頃より感じる「ちょっと聴こえにくいな……」と思った時が補聴器を試してみるタイミングです。家族の方から「テレビの音が大きい」と指摘されて気づくことが多いようです。目と違って耳の衰えはご自分では自覚しづらいものなんです。

無意識に人間関係を変えてしまう場合も

「聴こえにくいこと」に慣れるとご本人は楽なこともあります。でも、そのままにしていては、いずれ会話に参加できなくなってしまいます。聴こえるふりをしてごまかすこともできますが、どうしても会話がかみ合わなくなることが増えてくるんですね。

そうなると「あの人と会話するのは大変」、「最低限の会話だけにしておこう……」と、だんだん人間関係の輪から外されてしまうことも・・・。また、「無視された」「お高く止まっている」という誤解から、ご本人は理由も分からないまま嫌われてしまうこともあります。ただ聴こえにくいだけなのに、それはとても残念ですよね。

「まだいいや」が手遅れになることも

音が聴こえないままでは、外で車が近づいたことに気づかないなど、危険を伴うことも問題ですが、「難聴になると認知症のリスクが高くなる」そんなショッキングな報告が厚生労働省から発表されています。認知症の危険因子として「難聴」が「加齢」や「高血圧」他と並んで挙げられています。

「補聴器はまだいいかな…」と思っているうちに、耳から入る音や声の情報が減る分、脳の聴覚刺激も減って、言葉を正しく聴き分ける能力が衰えたり、コミュニケーションが困難になったりします。

また、80代や90代になってから補聴器をつけようとしても「補聴器をする習慣を身につける」「上手に使いこなす」ことが難しい場合も多く、手遅れになってしまう方もおられます。

補聴器はあなたと周りの人の両方を幸せにする

最近、娘さんに勧められて補聴器を購入した方が「こんなによく聴こえるなら、早くすれば良かった」と笑顔で話してくださいました。娘さんは「母がこんなによく笑うようになるなんてびっくり!」と嬉しそうにしていらっしゃいましたね。

眼鏡を使うように補聴器を使いませんか?

何歳になっても、できれば若々しくいたいと思うものです。「補聴器はまだいいよね」とおっしゃる方は、補聴器を使うのは年老いた人といったイメージをお持ちで、少し恥ずかしい気持ちがあるようです。

皆さんのイメージとは違って、最近の補聴器は小型化して目立たなくなっています。イヤホンよりも小さなものもあるんですよ。一度ご覧くださると、昔の補聴器と違うことがおわかりになると思います。

いつでも気軽にお試しできます

当店では「今すぐ買いたい」と言う方にも、必ず2週間お試しいただいています。この期間に補聴器のことを正しくご理解いただき、効果をきちんとご確認いただいてから購入をご検討いただいています。

江東区に在住の65歳以上の方は、補聴器を購入する際に助成が受けられます(上限3万円、所得制限等あり)。

いつまでも会話を弾ませ、毎日を楽しく、健康で過ごすためにも、お気軽にご相談くださいね。

アドバイス

認定補聴器技能者
亀戸まごころ補聴器

岡田 華恵さん

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