最近、買取業者が増えているように感じますが、その実情と利用する際のポイントを買取専門店「大吉」砂町銀座店、店長の篠原智さんに話を聞きました。
確かに江東区内でも買取業者が増えていますね。環境意識の高まりや、持続可能な消費のトレンドにより、中古品やリサイクル品の需要が増えています。そのため、リユース市場が拡大しました。そして近年では断捨離やミニマリズムといった、物をなるべく持たないライフスタイルが人気を集めており、不要なものを処分したいと考える人が増えたことも、買取の需要が高まっている理由でしょう。
また、経済の不安定さやコロナ禍の影響で、中古品の売却を行い現金化を望むニーズが増えていることもあります。これらの要因で買い取り業者が増えているのではないでしょうか。
多く持ち込まれる商品は?
一番多いのは貴金属です。以下順位をつけるとしたら、２位 宝石ジュエリー、３位 ブランド品、４位 金歯、５位 古銭、６位 骨董品、７位 カメラ・レンズ、８位 楽器、９位 切手・コイン、１０位 家電商品というかんじです。
買取業者はどのような形態がある？
買取には代表的なものとして「店舗型」と「訪問型」があります。
1・店舗型買取
実際に店舗を持つ買取業者が、顧客が持ち込んだ商品をその場で査定・買取する形態。
メリット＝店舗でスタッフと直接対面しながら取引できるため、信頼感があり安心して利用できます。また専門知識を持ったスタッフが商品を詳細に査定するため、適正価格での買取が期待できます。
デメリット＝商品を店舗まで持ち込む必要があり、大量のアイテムや大型のものだと不便です。
2・訪問型買取
業者が顧客の自宅などに訪問し、その場で商品を査定・買取する形態。
メリット＝顧客は自宅にいながら査定を受けられるため、商品を持ち運ぶ手間がかからないことや、大型家具や家電、重い物などを売却する際に特に便利です。
デメリット＝訪問する業者の信頼性を事前に確認する必要があり、トラブルが発生するリスクがあります。そして業者が自宅に来るため、納得しない査定額でも断りにくいと感じることがあります。
どの方法が最適かは、売却したい商品や状況によって異なります。店舗型は直接取引ができ、ゆっくり考えやすくて安心、訪問型は自宅にいながら査定が受けられる手軽さ、ネットオークション型は高額での売却が期待できる、という利点があります。
それぞれ特徴を知ったうえで納得できる買取形態を選ぶことが大切です。
アドバイス
買取専門店 大吉
砂町銀座店 店長
篠原 智さん
