ロシアによるウクライナ侵攻から4年。戦争終結はいまだ見通せない状況が続いています。現在、日本には約2300人のウクライナ避難民が暮らしており、江東区内にも30人前後の方々が生活しています。
祖国では今なおミサイルやドローンによる攻撃が続き、発電所などのインフラも破壊され、厳しい寒さの中で不安な日々を過ごす家族もいます。日本に避難している方々も、言葉や文化の違いに戸惑いながら、懸命に日々を送っています。
そんな中、2月8日、心温まる交流会が開かれました。
会場となったのは、江東区にある 安治川部屋。
この日、日本ウクライナ交流会に所属する避難民12名が招待されました。
迎えてくれたのは、安治川親方ご夫妻とウクライナ出身の大活躍中の安青錦関です。
約2時間にわたる交流の中で、安青錦関は避難民の皆さんと母国語であるウクライナ語で談笑。慣れ親しんだ言葉で語り合う時間は、参加者にとって何よりの贈り物となりました。
部屋からは温かいちゃんこ鍋も振る舞われ、会場は終始和やかな雰囲気に包まれました。
「久しぶりに、みんなの心からの笑顔を見ました」と関係者は語ります。
ウクライナ出身の安青錦関は、祖国の人々にとって誇りであり、希望の存在。その姿を間近に見て、励ましの言葉を直接受け取れたことは、避難民の皆さんにとって大きな力になったことでしょう。
避難民の皆さんからは、手作りのウクライナの装飾品や人形、花束が手渡されました。
最後に参加者全員で記念の寄せ書きをしてから、万歳三唱で締めくくられ、会場は温かい拍手に包まれました。
日本ウクライナ交流会代表の子安一宏さんはこう語ります。
「今回の交流会は、親方ご夫妻が日本ウクライナ交流会の活動にご理解、共感いただき、実現いたしました。厳しい生活の中で、祖国の英雄から励まされたことは、皆さんにとって大きな支えになったと思います。本当に感謝しています。」
子安さんはこれまでも、地域でウクライナ避難民を支える活動を続けてきました。
「えがお新聞」昨年号でも紹介した通り、年齢を重ねてもなお、地域と世界をつなぐ架け橋として活動を続けています。
遠い国で続く戦争。しかし、ここ江東区で生まれた一つの交流が、確かな〝希望の灯り〟となっています。
日本ウクライナ交流会
日本ウクライナ交流会は、2023年1月1日に発足したボランティア団体です。ウクライナ本国への寄付と、東京都内(主に江東区)に暮らすウクライナ避難民の生活支援を目的に活動しています。2026年1月現在、12名の避難民を支援。就職支援や在留手続きのサポート、病院の付き添い、学校進学支援、民芸品販売による自立応援など、きめ細かな支援を続けています。活動資金は代表・子安一宏氏の寄付で賄われ、日本赤十字社などを通じた寄付活動でも感謝状を受けています。




