ゴールデンウィークが過ぎると、いよいよ夏野菜たちがぐんぐんと力強く育つ季節がやってきます。
実は、私たちの暮らす江東区は、全体の約8割をマンションなどの共同住宅が占めています。「お庭がないから」と諦める必要はありません。ベランダの小さなプランターからでも、「自分で食べるものを自分で育てる」ということは、私たちの心に大きな安心感をもたらし、明日への健やかな「生きる力」へとつながっていくのです。
初心者におすすめ!「葉っぱを食べる野菜」
野菜作りの中で一番簡単なのが、バジルや紫蘇(大葉)のような「葉っぱを食べる野菜」です。実をならせる野菜や根菜類に比べて手軽で失敗しにくいため、初心者にもぴったりです。
このハーブたちを次々と大きく、たくさん収穫するための最大のポイントが「摘心(てきしん)」です。収穫する際、ただ葉っぱだけを取るのではなく、まずは上の方にある茎の先端のみを摘み取ります。植物には、一番高い先端が最もよく育つ「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」という性質があります。あえて先端を摘むことで下の方に栄養が戻り、枝や葉の脇から「脇芽」が次々と出やすくなるのです。イメージとしては、「『上司がいなくなると部下が伸びる』のと一緒」と説明しています。
特にバジルや紫蘇は、花が咲いてしまうと葉が全体的に硬くなってしまいます。さらにこれらは「一年草」なので、種がつくと役目を終えて枯れてしまいます。できるだけ種をつけないように常に摘心をして枝数を増やし、葉っぱだけを育てること。これが長く美味しく楽しむ秘訣です。
植物同士の〝助け合い〟を上手に活用
さらに、限られたスペースを有効活用する知恵が、植物同士の混植です。例えばバジルはトマトと抜群の相性です。一緒に育てることで、バジルが余分な水分をいっぱい吸ってくれ、適度な水分量になったトマトは甘みがぎゅっと増して美味しく育ちます。ほかにも「トマトとネギ」など、病気や虫を寄せつけないために植物の力を借りることはとても大事なポイントです。
今年の夏も暑くなりそうです。採れたての野菜をいっぱい食べて、健康な毎日を過ごしてくださいね。もしベランダでたくさん収穫できたら、ぜひ周りの方にも分けてあげてください。小さな緑のお裾分けから、地域の笑顔がさらに広がっていくはずです。
アドバイス
コミュニティガーデン
アンバサダー
東方 陽子さん


