新型コロナウイルスによって、感染症について考える機会も多くなりました。新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、ノロウイルス等、ウイルスも細菌も、侵入する入り口はおもに口。口の中を健康に保つことが感染症対策にもつながります。
お口を健康に保つには? 平成7年に木場駅徒歩0分に開院。以来多くの患者さんを診察されてこられた、おくわき歯科医院、院長 奥脇正純先生伺いました。
加齢とともに免疫力が低下
もともと、お口の中には細菌を排除したり、免疫細胞を作る、いろいろな防衛手段・免疫力が備わっています。
免疫力とは、ウイルスや細菌などの病原体と対抗・抵抗する力の事。免疫力の低下の原因はストレスや生活習慣等挙げられますが、加齢も原因の一つであると分かっています。
虫歯や歯周病を予防しましょう
口腔内は細菌や有害物質の入り口でもあり、体内への侵入を阻止するバリアの役割を持っています。
でも、虫歯、歯周病などで唾液の量が減少したり、口腔内のバランスが崩れると、口腔内粘膜のバリア機能が欠如し、免疫力が低下。ウイルスや細菌が体内へ侵入しやすくなってしまいます。
唾液は細菌やウイルスを防御し、お口の中の汚れも洗い流してくれます。虫歯や歯周病を予防するだけではなく、インフルエンザや肺炎、感染症を予防するためにも口腔ケアは欠かせないことなのです。
定期的にクリーニングを
毎日しっかり歯磨きをしているのになぜむし歯になるのと思っている方も多いと思いますが、 残念ながら歯磨きだけでは取り除けない歯垢が、歯と歯の隙間など歯周組織にたくさんあります。
毎日正しいブラッシングで細菌の塊のような歯垢を取り除くことに加えて、ブラシが届かないところは定期的に歯科医院でクリーニングすることによって、お口の中を清潔に、健康に保つことができるのです。
コロナの感染拡大が止まらない中、受診を控える方もいると思いますが、ウイルスや細菌に負けないためにも、常にお口の中を清潔に保つための工夫が必要です。
当院では、安心して治療を受けていただくために、感染症対策として、必要な器具や機器は全て高圧蒸気滅菌器や酸素エチレンガス滅菌機で滅菌消毒しています。
コロナ等のウイルスを防ぐためにも定期的に受診をして、お口の中を健康に保ちましょう。
お話し
おくわき歯科医院院長
奥脇正純先生