ほとんどの方が、老健という言葉を聞いたことがあると思いますが、実際どのような施設で、利用できるのは誰なのか? 詳細を知らない方が多いのではありませんか。 施設の特徴を理解しておけば、いざというときの施設選びで迷うことが少なくなるはずです。江東区北砂にある老健(介護老人保健施設)葵の園・江東の事務長として、高齢者の方やそのご家族のご相談を受けられている、阿部正博さんにお話を伺いました。
老健は、病院と家庭の橋渡しをする場所
老健は、病気などで入院していた高齢の方が退院後、在宅復帰できるよう支援する施設で、医療、看護、介護からリハビリテーションまで、さらには、栄養管理などのサービスを提供する施設です。特別養護老人ホーム(特養)との違いは、老健は高齢の方が住みなれた地域で暮らし続けられるよう、専門職がチームで、在宅支援に取り組んでいるということです。
利用できるのは?
入所基準としては、介護保険法では、65歳以上を対象にしていますが、特定疾病が認められた場合は、40歳以上からでも入所できます。
また、要支援及び要介護認定における要介護1~5の認定を受けている方です。
ただ、入所条件は「要介護認定を受けている」ことが必要になります。入所期間は基本的に3ヵ月で、リハビリの効果が確認されたら、退所する必要があります。
また、「要支援1~2」の方の場合は、通所してリハビリテーションを受けるデイケアや短期間入所するショートステイのみの利用になります。
かかる費用は?
入所の場合は、個人部屋なのか、相部屋なのか、お部屋のタイプによって費用は異なりますが、費用の内訳は、家賃に当たる賃料、食費、そして介護を受けるための介護保険サービス費用自己負担額です。自己負担額は通常1割ですが、所得によって2割、3割になる場合があります。
当施設では、その方の状態に合わせて、どのような施設が利用できるのか、また、利用するための方法等を相談員が丁寧にご説明をさせていただいております。
ご心配ごとやご不安なことを解消して、元気に毎日を過ごすためにも、お気軽にご相談ください。
アドバイス
医療法人社団 葵会
介護老人保健施設
葵の園・江東区
事務長 阿部正博さん