江東区内にはコミュニティガーデンが区立公園などに82か所あり、地域の人々が集い、ガーデニングを楽しんでいます。
活動中には、一年草の植え替えや大きく成長した枝の剪定といった作業があり、これらを捨てるのではなく活用することが楽しみの一つとなっています。
剪定した枝から季節の飾りを
一年草は年に2回植え替えを行い、次のお花を植えるために残った花は切り花として楽しんでいます。これを道行く人に配ることもあり、その交流を通じて新たな仲間が加わることもあります。11月末からは、剪定した枝を使ってクリスマス飾り作りが各ガーデンで行われます。最近は、常緑の枝を束ねてクリスマスらしいリボンを結んだスワッグ(ドイツ語でドア飾り)作りが主流です。常緑の緑は永遠の命や繁栄の象徴で、クリスマスや日本の節分飾りに用いられるヒイラギは魔除けの役割も持つとされています。摘みたての枝が乾いていく様子を楽しみながら、クリスマス後にはお正月飾りへとアレンジすることもできます。
手作りリースから生まれる交流
また、お部屋を借りてじっくりリースを作る機会もあります。市販のものではなく、自分で作ったスワッグやリースがあるのは贅沢な楽しみで、制作中の真剣な姿に心温まる瞬間が生まれます。こうした活動が、コミュニティガーデンからのクリスマスプレゼントとなり、地域の人々に笑顔と温かさを届けます。
コミュニティガーデンは「地域のお庭」として、手入れをする人と眺めて楽しむ人、そして「ありがとう」と声を掛け合う人々の交流の場です。ガーデニングは、心を癒し、人々を幸せにする素敵な手段の一つです。

アドバイス
コミュニティガーデン
アンバサダー
東方 陽子さん
