「手話ダンスって、見る人も踊る人も笑顔になれるのよ」と、やさしく語る大野洋子さん。そんな大野さんが2002年に立ち上げたのが、手話ダンスサークル『夢(ゆめ)』です。
現在、60代から90代までの13名の仲間たちが所属し、地域のイベントや福祉施設への訪問を通して、手話とダンスを融合させた“伝わる踊り”を届けています。ろう者の方が振り付けを考案し、それをメンバーが丁寧に練習することで、どなたにとってもわかりやすい、心に届くパフォーマンスが生まれています。
踊りの時に着る衣装も、「舞台に立つなら、ぱっと明るく華やかに!」という大野さんの思いが込められたもの。スパンコールがきらめく衣装や、色鮮やかな布地を使った装いは、観客の目を楽しませてくれます。宝塚をイメージしたその衣装には、「見る人の心も晴れやかにしたい」という願いが込められています。

2025年11月30日に行われた江東区ボランティアまつりでは、「翼をください」や「浜辺の歌」に合わせた手話ダンスが披露されました。手の動きひとつひとつに意味があり、音楽と一体となった舞台に、観客からは温かい拍手が送られました。さらに、大野さんご自身が「オー・シャンゼリゼ」を披露。フランス・パリの街角が浮かぶような明るく軽やかな踊りに、場内がぱっと華やぎました。
「もっと多くの人に、手話の楽しさと温かさを伝えたい」と、大野さんは語ります。
音楽に手話をのせて、心をつなぐ。そんな優しい活動が、今日も地域のどこかで続いています。
江東手話ダンスサークル夢は以下のような活動を行っています。
毎週月曜日 13時30分~15時
ボランティアセンター活動室(江東区東陽6-2-17江東区高齢者総合福祉センター2階) 月300円
第1・第3金曜日:城東ふれあいセンター 13時30分~15時 月500円
第2・第4金曜日:東陽福祉会館 13時30分~15時 無料
お問合せ 03(3644)0045


後列の方々は「I love you」を表す国際ハンドサイン。