江東区で唯一、レクダンス講習を行っている
黒﨑 守(おさむ)さん
えがおで楽しく踊りましょう!
黒﨑 守さん
昭和19年11月7日生まれ、76歳。
東京都新宿区に生まれる。新宿区と言っても文京区に近いほうで「静かなところでしたよ」と守さん。
両親は、業務用の食品の卸販売をしていたという。姉2人、兄2人、守さんの5人兄姉。「末っ子だからみんなに甘えさせてもらった」とえがおで話す。
家族皆で家業を手伝っていたというが、「姉や兄がしっかり手伝っているのをよそに、さぼってばかりでした」と当時を振り返る守さん。
山歩きにスキー。そして、小さい頃から好きだったという太鼓と盆踊りを楽しむ。
フォークダンスと出会う
「そんなに踊りが好きならば」とフォークダンスを行っていたサークルを紹介されて入会した守さん。フォークダンスの魅力を知り、講習会に参加して試験を受け、指導者の資格を取得した。
フォークダンスを通じて知り合ったのが、7歳年下の秀子さん。その頃秀子さんは保育士として勤めていたそうで、「子ども達とも楽しく踊れそう」と入会されたそう。3年の付き合いを経て、守さん32歳、秀子さん25歳で結婚した。
レクダンスに進む
その後、フォークダンスを教えてくださっていた方がレクダンスを始めたこともあり、自然の成り行きでレクダンスをするようになった守さんと秀子さん。
レクダンスとは、レクリエーションダンスの略で、童謡、J-POP、歌謡曲、演歌等、聞いたことがある親しみのある曲に、フォークダンスのような、盆踊りのような、社交ダンスのような振り付けで踊るダンス。
フォークダンス以上に、誰でもが気軽に楽しめる。
結婚後、34歳で江東区に移転していた守さんと秀子さんは、その楽しさを伝えたいと「エーデルワイス」という会を立ち上げ、活動を始める。守さんは、当時は家業を手伝っていたこともあり、昼間は新宿に通い、仕事が終わってからレクダンスを教えていたという。
現在レクダンスの講座を江東区内で15カ所。足立区でも15カ所、行っているという守さんと秀子さん。
「ステップを覚えていただくことよりも、ハミングしながらえがおで。間違ったら笑ってごまかしてもいい(笑い)。皆で一緒に踊って、友達を作って、楽しい時間を過ごしてほしい」と話す守さん。
日中は講習会、夜は新しい振付を考え、忙しい日々を過ごしているが、「レクダンスを通して、一人でも多くの人に、えがおになってほしいし、後継者も育てたい。宿題がいっぱいです」そう話す守さんからは、えがおが溢れていました。