荒木 一則さん(74歳)

登山・旅行を楽しむ 
荒木 一則さん

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「やっておけばよかった」と思うことのない人生を

荒木一則さん

昭和23年2月27日生まれ、74歳。東京都世田谷区で誕生。3人兄弟の長男。

物心がつく頃には、北砂3丁目に転居していたそうで、小名木川小学校・第4砂町中学校に通う。

父は不動産屋、母は、江東区に転居した当初、やきそばやアイス、おでん等を扱う軽食屋を。次に、理髪店を営んでいた。
「子どもの頃は、当時まだ多かった空き地で鉄管に登ったり、友達の家の砂糖工場で砂糖をなめたり。勉強に行ってくる、と言って砂糖をなめていた」と笑う。

ボーイスカウトに入団

母が営んでいた理髪店を継ぐために高校時代に理容師の資格を取得したものの、卒業後1年で自分にはむかないと理髪店を閉め、父が探してくれた電気通信設備の会社に就職。

1年で仕事を覚え、もう1年様子を見て、21歳で独立。勤めていた頃にお世話になっていた親方に、仕事を回してもらったこともあり、朝早くから夜遅くまで仕事が途切れなかったという。
独立から3~4年は、1人で何でもこなしていたが、人を雇い入れ、多い時には25名~26名従業員がいたそう。

4カ月かけて18か国 遺跡巡りと登山を

仕事にまい進する一方、高校卒業時に入った社会人山岳会のメンバー3人で「ヨーロッパ・アジア ハイウェー親善登山隊」を結成。3年かけて計画し、26歳でヨーロッパへと旅立つ。ドイツでワーゲンバスを購入し、遺跡巡りと登山をして、ネパールのカトマンズで車を売却して帰国。
「世界観が変わるくらいの経験をした」という。

29歳でお見合い 30歳で結婚

父の知り合いの紹介で「いやいや」見合いをしたという一則さん。後に結婚することになる敏子さんと出会い、意気投合。実は敏子さんも知り合いの紹介で「いやいや」お見合いをしたそうで、そんなところまで息がぴったり。一則さん30歳、敏子さん28歳で結婚。結婚式とは別に、2人で駒ケ岳に登り、「駒ケ岳神社で結婚式」をあげた。
 その後、女の子二人に恵まれた一則さん。子どもたちの成長と共に、家族でオートキャンプに出掛けるようになり、全国を車で旅した。

リタイア後トレッキング再開

平成20年に会社をたたみ、3年後にトレッキングを再開。エベレスト街道、アンナプルナヒマラヤ内院等を巡った一則さん。平成25年、ガイドをしてくれた現地の男性に「惚れ込んで」、その男性のために、カトマンズに「ジャパニーズキッチン キズナ」をオープン。一則さんも年に7~8回はカトマンズに足を運び、そこで若いお客さんから刺激を受けて、世界一周を目指すことになる。

70歳で孫を連れてアンナプルナトレッキング、翌年、敏子さんと二人で日本一周とエネルギッシュに行動する一則さん。やりたいことがやまほどあるという。

「成功か失敗かという結果ではなく、後で、やっておけばよかったと後悔しないように、残りの人生も楽しみたい」と話す一則さん。その隣で、敏子さんが、えがおでうなずいていました。

ペアルックで。10年前のお二人。
自転車台湾一周
ネパール・エヴェレスト 街道トレッキング


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