大島駅から徒歩5分ほどにUR大島6丁目団地の6号棟の1階に「カフェ06(ゼロロク)」があります。ガラス張りの入口は明るくキレイな店内を見渡せ、お客さん・スタッフの会話が飛び交ういつも賑やかなカフェです。
地域のコミュニケーションを高めるために、自治会とUR都市開発機構が話し合いから生まれた、画期的な「みんなの居場所」となるカフェ。毎週火曜日・木曜日と第4土曜日に営業(AM11時~PM2時まで)しています。営業時間は3時間と短いにも関わらず、平均35名が来店されるそうです。カウンターもあるので一人でも入りやすく、7割はお一人のお客様とのこと。
4人の運営責任者(高橋久美子さん・菊池清美さん・松本征子さん・岡喜恵子さん)を中心に16名のスタッフがボランティアとしてかかわっています。
「えっ、ボランティア?」とびっくりし、スタッフに聞いてみると「週に1回程度手伝っていますが、いろんな人とふれあうことができて、働けて楽しいのよ」と誇らしげに答えてくれました。
「具沢山スープと香り高いコーヒー、そしてスタッフの笑顔」がカフェ06のキャッチフレーズ。7種類以上の具が入ったスープは手間をかけて丹念に作られていて毎回抜群の味!この自慢のスープとコーヒーがセットになったランチは550円~650円。定番のビザトーストセット(550円)はふんわり焼けたチーズが食欲をそそります。また火曜日限定のカレーセット(650円)はまさに懐かしい家庭の味でこれも大人気。
「一番のご馳走はやっぱりスタッフの笑顔ですね!」と言うと、「そうでしょう!」といっせいにかえってきました。ちなみにスタッフの平均年齢は76歳。
お客様からは「ここに来ると安心と幸せを感じるのよ」というコメントをいただきました。
まさに「みんなの居場所」を感じるカフェです。ぜひ一度ご来店を!すぐにこのカフェのファンになるここと間違いなしです。
カフェ06のあれこれ
【名前の由来】
カフェ06という名前は住民などから公募し投票で決めた名前で大島6丁目にあるため大島の頭文字のOと数字の0との掛け合わせ。6丁目の6を合わせて「カフェ06(ゼロロク)」に。
【カフェ06 Gallery】
カフェ06ギャラリーは店の左手にある白い壁に趣味の写真、絵画、ハンドクラフトなど1か月単位で利用できます。
【スクエアショップマーケット】
縦横奥行30㎝のスクエアショップが6店。趣味で手作りしたアクセサリーや雑貨など自慢の品を置いて販売しています。
カフェ06(ゼロロク)
江東区大島6-1-6 UR大島6丁目団地 6号棟1階
毎週火・木曜日、第4土曜日 午前11時から午後2時
この場所から生まれる様々なイベント・活動!
【06団地マルシェ】
06団地MARCHEは2020年12月からカフェ06を中心にUR大島6丁目団地の広場を利用した地元密着型マルシェです。
団地の住民、地域の方々などみんなが楽しみながら開催しています。
主催者の一人の長塚里香さんは団地の住民で2人のお子さんを育てていますが、「もっといろんな人と知り合いになってつながっていきたい」という想いで06カフェが開店した機会に、カフェを生かし多くの人が交流できるマルシェを仲間と立ち上げました。
年5回ほど開催していますが、毎年9月のカフェ06開店周年記念イベントには15店舗程の出店で盛大に開催。最近では、まだ使える不用品を持ち寄ってほしいものと交換する「まわる市」を開催しています。おとなやこどもの服、雑貨や家具など譲りたいものをもってきて引き取り手がなければ持ち帰るシステムで、参加費は無料でマルシェの中で開催して好評を得ています。
【ふらっと06】
2022年にスタートした認知症サポート活動(チームオレンジ)が「ふらっと06」。江東区の「認知症サポーターステップアップ講座」で知り合ったメンバーがスタッフです。認知症の方とそのご家族、スタッフが一緒に楽しめる企画を大島6丁目団地内「カフェ06」を拠点に行っています。
ある看護師が、認知症の方とそのご家族を見てきて感じていたことを、友人同士との会話からスタートしました。それは認知症の方が、不安で、引きこもって、デイサービスには行きたくなくて・・・。そしてご家族は疲弊している様子でした。
認知症の方が住み慣れた地域に居場所があるといいよね!自由で型にはまらない居心地の良い場所を作りたい。喫茶店なら来てくれるかな?では、自分たちで作っちゃおうということになりました。区や長寿サポートセンターから繋いでもらった縁も力になっています。
認知症の方が、安心して自分のことを語れて、笑顔になれる場であることを目指しています。お茶を飲んで話すだけでもOKです。認知症への理解を深める活動など、活動の輪が広がることを願っています。