柳原美智子さんのイラストをご紹介します

次号から「えがお」では、柳原美智子さんの描かれたイラストを毎号ご紹介していきます。柳原さんは、令和5年12月号の「えがおの人」にも登場された方で、現在97歳。昨年8月より、特別養護老人ホーム三井陽光苑でお元気に暮らされています。

先日、長年のご友人である戸塚美代子さんとご一緒に、柳原さんを訪ねました。以前から、子どもの頃の記憶をもとに描かれた絵や日記がとても心に残っており、「ぜひえがおで紹介したい」とお願いに伺ったのです。

柳原さんは、毎日絵を描き、紙粘土で人形をつくり、日記を書き続けています。創作に向かう姿は昔と変わらず、時間を忘れて取り組んでおられ、「気がつくと一日があっという間」とにこやかに話してくれました。車椅子で生活されていますが、施設内を元気に動き回り、掃除のお手伝いまでされているとのこと。その姿に、こちらが元気をもらいました。

かつて名古屋で家族と暮らしていた柳原さんは、53歳で夫を亡くされ、58歳で娘さんのいる東京へ。江東区に移り住んだのち、「絵を習いたい」という長年の夢を叶え、多摩美術大学出身のご夫婦が開く絵画教室へ通うようになります。そこで素敵な仲間に出会い、美術館めぐりやスケッチ旅行など、人生を思い切り楽しんでこられました。

「人生いろいろあるけれど、気楽に楽しむことが一番」。柳原さんのこの言葉が、今の生活にもそのまま息づいています。以前、マンションの仲間たちの協力で発行された絵日記『バァバの青春 追憶の絵日記』には、戦争中の記憶や当時の暮らしが、あたたかいタッチで描かれています。これから少しずつ、「えがお」でご紹介してまいります。どうぞお楽しみに。

「バァバの青春」追憶の絵日記
えがお掲載時の写真 当時95歳
ホームで創作しています紙粘土のお人形たち
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