花粉症の季節 できる予防はしっかりとしておきましょう

暖かくなってくると気になる花粉症。すでに悩まされている方も多いのではありませんか。  
花粉症の対処法と受診の目安、予防について、地域密着型医院として多くの方を診察している豊洲医院 院長 稲田香里先生にお話を伺いました。

今年の花粉量は、昨年の2~3倍

当医院でも、暖かい日が増えてきた2月下旬くらいから、くしゃみ、鼻水、のどの痛み等、花粉症の症状で受診される方が多くなってきました。

昨年は、コロナの影響もあり、外出を控えた方が多く、花粉症の方は少なく感じました。
今年もコロナ禍で、外出時には、マスクを着用されている方がほとんどだと思いますが、今年は、昨年に比べ花粉飛散量が、2~3倍多いと言われています。花粉症の症状は、花粉飛散量に比例して悪化する傾向があります。

花粉症の症状は

花粉症の症状は、くしゃみ、鼻水、眼の痒み。鼻水がひどくなって痰が絡み、のどの痛みや咳に悩まされることもあります。また、症状が重くなると、皮膚のかゆみや頭痛、だるさ、不眠などを引き起こすこともあります。

現在流行しているオミクロン株の症状に、のどの痛みやだるさを訴える方が多いと言われているため、コロナでは、と心配して受診される方もいらっしゃいます。

自分でできるセルフケア

①早寝早起きをする。バランスのとれた食事をとる。こまめな水分補給も大切です。適度な運動もして体調を整えましょう。

②玄関前で、服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。外出時は、コートや上着など、もこもことしたウール素材を避け、できるだけツルツルとした凹凸のない素材の服を選びます。

③家に入ったらまず、うがいや洗顔で、花粉を洗い流すと効果的です。

④外出先では花粉が顔に触れないように帽子やマスクをして、サングラスやメガネをかけましょう。専用ゴーグルも売られていますので試してみるのもいいかもしれません。

また、ファンデーションは、クリーム状よりもさらっとしたパウダー状が、花粉が顔に付着しないようです。

できる予防をしておきましょう

もしまだ、ご自分が何の花粉で症状が出るのか検査をされていない方は、受けておきましょう。自分がどの花粉に対してアレルギーを持っているかを知ることで、対象時期よりも前から対策を行うことで、発症を最小限に抑えることができます。花粉にアレルギーのある方は花粉に対して敏感になっているので、少しの花粉でも症状がすぐに出てしまいます。

花粉症だからとあきらめずに、できる準備は早めにしておきましょう。

アドバイス

豊洲医院 
院長
稲田香里先生

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