補聴器は購入がスタート

聞こえをカバーしてくれる補聴器。購入しても日々のケアが大変なのでは、と心配される方も多くいるようです。 

認定補聴器技能者 亀戸まごころ補聴器店主 岡田華恵さんに伺いました。

購入後のトラブルで、一番多いのが…

「音が出ない」「壊れた」とご来店される方の補聴器を調べてみると、そのほとんどが電池切れ。現在ご利用いただいている補聴器の多くは、空気電池(ボタン電池)を入れたらすぐに使用できる電池式のタイプ。小さな空気電池を補聴器に取り付けます。

電池の寿命は容量にもよりますが、4日から10日で、使用しない時には、電池を入れる部分のふたを開けることで、スイッチが切れます。ですから、はずしたままの状態でほおっておくと、電気が放電され、早めに電池切れになってしまうこともあります。

補聴器用の空気電池には、空気口を防ぐシールがついていて、使用する際にはそのシールを剝がしますが、剥がしたシールを、カレンダー等につけておくと交換日の目安になりいいですね。

また、取り替えた電池を捨てずにとっておく方もいて、使用済みの電池を付けて聞こえないということも。使用済みの電池は面倒でもその場で捨てるようにしましょう。

耳垢が詰まってしまうことも

耳あな型補聴器は、レシーバー部分を耳の中に直接挿入するため、常に耳垢がレシーバーに侵入する可能性があります。そのため、補聴器のレシーバーに耳垢が侵入しないようにするためのフィルターが取付けられていますが、使用後は、毎日付属のブラシを使ってフィルターの耳垢を落としてください。また、3カ月に1回は、店頭でフィルターを交換してもらいましょう。

購入後も定期的に調整を

このようなお話を書くと、補聴器は面倒、と感じる方も多いことでしょう。

でも、聞こえづらくなってくると、相手とのコミュニケーションが取れず、自然と会話が少なくなったり、消極的になってしまうこともあります。また、言葉や意味のある音を聞き、常に脳に刺激を与え続けなければ、脳の機能は衰えてしまい、その結果として、認知機能の低下をもたらし、認知症のリスクが高くなることがわかっています。

当店では、ご購入後も、3か月に1回はご来店いただき、状態に合わせて点検・クリーニング等をさせていただいています。より使いやすい、聞きやすい補聴器にするために、お客様と共に、2人3脚で取り組んでいます。また、ご来店が困難な方のために、事前予約制でご訪問相談もお受けしております。

毎日を楽しく、健康で過ごしていただくために、聞こえづらさを感じたら、お気軽にご相談ください。

アドバイス

認定補聴器技能者
亀戸まごころ補聴器
岡田 華恵さん

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる