まだまだ猛暑が続く東京。規則正しい生活を送り、活発な活動をすることが、健康にとって大切と言われています。
生活リズムを整えるために、多くの高齢の方が生活する介護施設では、どのような日常を送っているのでしょうか。
介護付有料老人ホーム ローズ・ガーデン介護課課長 正看護師 星野雅子さんに伺いました。
①決まった時間に起床・着替え、洗顔を
老人ホームに入居した場合、施設ごとに多少の差はありますが、食事や入浴、レクリエーションなど、一日の過ごし方の流れは基本的に同じです。
当施設での起床~就寝までの流れを紹介しましょう。
朝は決まった時間に「起きましょう」とお声がけして起床していただきます。 カーテンを開けて太陽の光を浴び、パジャマから洋服に着替えます。実はこの行為がとても大切なのです。
パジャマのままで1日を過ごすのではなく、服を着替えると、気分がしゃんとするのを感じる方も多いのでは。介護の必要な方でも、生活にメリハリをつけるために、身だしなみを整えましょう。
着替えをすることで、昼夜の区別がつき、生活にメリハリを与えることができます。着替えの際は、できないところだけ手伝い、なるべく自分で着替えていただいています。
身だしなみを整えることはどなたにも、「楽しさ」や「快さ」を生みます。
②食事の後は、ゆっくりくつろいで
食後は口腔ケアをして、30分から1時間は、横にならずに座った状態で安静にします。口の中に何も残っていない状態にしましょう。食後すぐに横になると、食べたものが胃から逆流してしまうことがあります。
当施設ではホールや自室でテレビを見たり、他の利用者の方とお話をしたりして、過ごしていただいています。
また、10時頃に、お茶の時間をもうけています。
高齢になると体内の水分量が少なくなる体の感覚が鈍くなります。のどの渇きも感じにくくなるので、水分が必要でも、本人が気づかないこともあります。
のどの渇きを感じる前に、時間を決めて水分補給をしましょう。
③昼食後は時間を決めて身体を動かします
昼食後は、時間を決めて身体を動かしましょう。当施設では、午後2時ころからレクリエーションを楽しんでいただいています。
カラオケ、脳トレ、体操等で身体を動かしたり、外出ができるときには、ゆっくり近くを散歩しています。外に出ることで、季節の移ろいを感じることもいい刺激になりますし、程よい疲れは良い眠りにつながります。



アドバイス
シルバーウェーブケア株式会社
介護付有料老人ホーム
ローズ・ガーデン介護課課長
正看護師
星野雅子さん