気付いたらテレビの音が大音量で、ご家族から注意をされた。お孫さんの声が聞きづらく聞き返していた。そんな経験はありませんか。
聞こえをカバーしてくれる補聴器。いつから必要? 選び方は? 認定補聴器技能者 亀戸まごころ補聴器 店主 岡田華恵さんに伺いました。
聞こえていますか?
聞こえに不安を感じている方の中には、「まだ大丈夫」「年だと思われたくない」とそのままにしている方も多いようですね。
情報は耳から入り、脳で処理されます
音は耳から入ってきますが、その音はまず、脳に伝えられます。脳に伝えられた音が脳内で処理されることにより、言葉や意味のある音として理解することができるのです。
脳は常に耳からの情報を受け、音を聞くトレーニングをしています。歩かなければ足の筋力が衰えてしまうように、言葉や意味のある音を聞き、常に脳に刺激を与え続けなければ、脳の機能は衰えてしまいます。
その結果として、認知機能の低下をもたらし、認知症のリスクが高くなることがわかっています。
選び方は?
聞こえの状態を調べるには、
①オージオグラム
低音から高音7つの周波数帯の音がどれくらい聞こえるか。
②語音弁別
「ことば」の聞きとりがどれくらい正確にできるか。を調べます。
まずは、これらを測定し、測定結果を専門家が判断し、その方にあった補聴器を選ぶことが重要です。
補聴器選びは店選びと言われていますが、補聴器選びの専門家である認定補聴器技能者がいつもいるお店を選びましょう。環境や日常生活、価格のご希望等にあわせて補聴器を提案してもらいます。
また、選んだ補聴器が合うかどうか、当店では、まず、店頭で試聴していただきますが、ご購入いただく前に必ず2週間の「お試しレンタル」をお願しています。
日常生活の様々な場面で使用していただき、1週間後に効果を測定。感想等を伺い調整し、さらに1週間試していただいています。
ご購入後も、1か月目、その後は3か月目とご来店いただき、状態に合わせて調整等をさせていただいています。
補聴器は購入で終わりではなく、より使いやすい、聞きやすい補聴器とするために、お店と2人3脚での取り組みが大切なのです。
聞こえづらくなってくると、相手とのコミュニケーションが取れず、自然と会話が少なくなったり、消極的になってしまうこともあります。
毎日を楽しく、健康に過ごしていただくためにも、お気軽にご相談ください。
アドバイス
認定補聴器技能者
亀戸まごころ補聴器
岡田華恵さん