韓紙(ハンジ)とは、楮(コウゾクワ科の落葉低木)を原料に作られた韓国伝統の手漉き紙。優しい風合いに、適度な厚みがあり、「絹五百年、紙千年」という言葉があるくらい、とても丈夫なのが特徴です。
その韓紙を使用して生活雑貨を彩る韓紙工芸は、古き時代の生活の知恵や、幸せを願う心から生まれ、伝わってきた韓国の伝統工芸の一つ。韓国の女性の多くは、韓紙工芸だけでなく、何かしらの工芸品作りを家庭で楽しんでいるそうです。
取材させていただいた日。講師を務めている高 旻玎さんから「作ってみませんか?」といううれしいお誘い。高さんの手をお借りしながら作品作りに挑戦しました。
先ず厚紙に自分の作りたい形を下書きし、それをカットして組み立てます。(初心者の方はカットしたものを使用します)好きな色の韓紙で模様を作り、小麦と水で作ったのりで貼り付けてお皿が完成しました。
生活雑貨とはいえ、大きいものでは箪笥などを作ることができるそうで、アイデア次第でいくらでもオリジナルな作品ができます。
高さんは、大韓貿易投資振興公社東京ITセンターに勤務する傍ら、日本と韓国の橋渡しとなればと、この講座を続けていらっしゃいます。
高さんが韓紙工芸を始められたきっかけは、東大島文化センターが主催の韓紙工芸の講座で、アシスタントを務めたこと。高さんは、その後、資格を取得し、自主講座では、講師として指導されています。約15年続いているそうです。
参加されている方々は、長年通われているベテランの方ばかりだそうで、約2時間の講座の時間に、高さんからのアドバイスや韓国の最新情報等を聞きながら作品作りに取り組んでいました。
活動は月1回、第2土曜日。東大島文化センター。10時~12時 月 1000円(諸経費・材料費等は実費)です。
お問合せは高
☎080(3270)8518