コロナ禍で、自宅で過ごす時間が長い今だからこそ、おうち時間を楽しみましょう。
時は5月。新茶が出回るころですね。おいしいお菓子と新茶で至福のひと時を。お茶
の卸販売を行っている株式会社東香 日本茶インストラクター 萩原直美さんにおいしいお茶の淹れ方、楽しみ方を伺いました。
一年で今だけ摘みたて旬の味
冬の間、茶樹はゆっくり休み栄養分を蓄え、春には陽の光をたっぷりと浴びて育ちます。
こうして芽吹いた新芽を丁寧に摘み取り、熟練の茶師たちが茶葉として仕上げたのが新茶です。
新茶は、渋みや苦みが少なく、旨みが多いので、若葉のようなさわやかな香りがあります。
淹れ方のポイント
①急須に茶葉を入れます。
1人あたりティースプーン1杯くらいが目安。茶葉は心もち多めに入れたほうが、味わいが深くなります。
②お湯を湯のみに注ぎ、湯冷ましした湯を急須にいれます。
※お湯の温度が70~80度くらいになります。
③約1分。そのまま待ちましょう。
※茶葉の開いていく様子や立ち上る香りを楽しみながら待ちましょう。
④少しずつ均等に注ぎ分け、最後の1滴まで注ぎきりますと、2煎目もおいしく淹れられます。
※まずは立ち上る香りを楽しみましょう。一煎目は旨味や香りを感じやすいので、じっくりと味わってみてください。
⑤二煎目は、急須にそのままお湯を注ぎます。
※二煎目はすでに茶葉が開いているので、お湯を注いで湯呑に注ぎます。
渋み・苦味の成分であるカフェイン・カテキンが抽出されるので、すっきりとお茶らしい味わいが楽しめます。お好きなお菓子と一緒に味わいましょう。
風味の変化を感じつつ、三煎目くらいまで楽しめます。
健康効果も報告されています
茶葉に含まれるカテキン類は、抗酸化作用、抗がん作用、抗菌作用、抗ウイルス作用が、テアニンはリラックス効果があると言われています。その他にもビタミンやミネラル等の栄養成分が含まれ、お茶は「健康成分の宝庫」とも言われています。
お茶を淹れるのが難しそうと、敬遠される方もいることでしょう。でも、茶葉が開いていく様子を楽しんだり、香りを楽しんだり。ゆっくりと過ごす時間は、心に潤いを与えてくれます。
アドバイス
日本橋東香
株式会社東香
日本茶インストラクター
萩原 直美さん