認知症の症状って?

年齢とともに、もの覚えが悪くなったり、人の名前が思い出せなくなったり。

2025年には、65歳以上の5人に1人は認知症などと聞くと、不安に思う方も多いことでしょう。

葵の園・江東区 施設長で、日本認知症学会 専門医でもある 髙野喜久雄先生に認知症についてお話を伺いました。

認知症の主な症状は

認知症はいくつかの症状がセットになって出現してくる状態のひとつです。

原因疾患はひとつではなく多岐にわたります。記憶障害、見当識障害などの基本的な症状は『中核症状』と呼ばれています。

「ここはどこ?」と居場所が判断できなくなったり、何月何日かわからなくなったり。こういった症状が現れてきます。 

これに対して、すべての症例に出現するわけではありませんが、神経機能が外界への反応として示すと考えられるのが『周辺症状』です。
周辺症状には、
1 不安・焦燥
認知機能が低下すると、できないことが増えて日常生活に支障が出てきます。すると不安を感じたり、気分が落ち込む抑うつ状態が見られる場合があります。また毎週サークル活動に一緒に通っていた友人が、「冬は寒くて通うのが億劫になった」とサークルを辞めたことで、「一人で参加しても楽しくない」と活動への意欲が低下し、ふさぎこんでしまうケースもあります。
 興奮・暴力
脳に障害を受けている影響で、思うように言葉を伝えられないもどかしさ、不安、不満、いら立ちを抑えきれずに、興奮したり、暴力を行ってしまうことがあります。
穏やかな性格だった人が、認知症になってから人が変わったように怒りっぽくなったり、暴れたりする場合もあります。
3 不眠
高齢になると、睡眠時間が短く眠りが浅くなりやすいほか、夜間にトイレが近くなって何度も起きるなど、熟睡しにくくなります。さらに認知症になると、ベッド上で過ごす時間が長くなり、体内時計の調節がうまくいかずに睡眠のリズムが崩れやすくなります。その結果、不眠や昼夜逆転といった睡眠障害が現われる場合があります。

認知症は予防できる?

・井戸端会議がおすすめ

脳は使わないと働きが悪くなります。日常の中で感じたことやテレビを見た感想を話したり、人と話をすることも大切です。
・暑くなる時間をさけて散歩を
毎日、20分から30分、散歩をしましょう。身体を使うことで筋肉からいいホルモンが分泌されます。また、前から人が歩いてくる、花が咲いている等、家の中では感じることができない刺激を受けることができます。
・体重チェック
栄養バランスが崩れると体重に変化が現れます。月に1回は体重をチェックしましょう。
認知症は早期に発見して適切な対応をすることで進行を抑えることができます。少しでも気になることがあったら、早めに受診することをお勧めします。

お話し

葵の園・江東区 施設長
日本認知症学会 専門医
日本老年精神科医学会専門医
日本糖尿病学会専門医
日本リハビリテーション医学会専門医
髙野 喜久雄先生

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる