誰にも訪れる、大切な方との別れの時間。その時間は、亡くなられた方のご家族にとってとても悲しい時間となります。
しかし、そんな悲しみの最中でも、初めてで慣れないことや、やらなくてはいけない事など、とても慌ただしくなってしまいます。
自分の気持ちと向き合う時間、そして大切な方との思い出を最後まで大切な時間にするにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は、1921年に創業された江東区大島にある、株式会社大原セレモニーハート、代表取締役・茂木圭吾さんにお話をお聞きしました。

「グリーフケア」、知っていますか?
皆さんは「グリーフケア」という言葉を聞いた事がありますか?亡くなられた方のご家族の悲しみや痛みに寄り添い、ご家族が立ち直り、自立できるようにするケアやサポートなど援助をする事です。葬儀をする過程の中で、自然な形で悲しみのケアを行なっていきます。また、納棺や火葬など、ひとつひとつの場面において、辛い気持ちや悩み等、思いを少しずつ吐き出す時間に対してケアを加えていき、ご遺族様に寄り添い、サポートをしていきます。
グリーフケアを提供するのは、専門家やご家族や知人・友人等身近な方々、医療関係者や葬儀関係者等の他、自分自身も含まれます。

大切な納棺の時間
唯一、家族で作る時間である納棺。納棺とは、死後の世界への旅立ちに向けた支度をする儀式の事です。通夜の前までに、亡くなった方の体を清め、洋服を着せ、お化粧を施し、亡くなった方の思い出の品と共にご遺体を棺に納めます。
納棺のお時間は、1時間〜1時間半ほど。故人とゆっくりと向き合う為のとても大切なお時間です。直葬を選ばれる方でも、納棺はしっかり行う方もいらっしゃいます。
大原セレモニーハートでは、グリーフケアの資格を持った専門の納棺師を雇用し、ご遺族と対話をしながら心を葬儀に向けて和らげ、特別な時間である納棺を大切に取り組んでいます。「特に重要な納棺を丁寧に行うと、心が落ち着いて、個人に対してのグリーフケアができる。」と茂木さんは仰います。
葬儀、そしてお別れの在り方
「ご家族に寄り添い価値を感じていただけるお葬式。お客様と、大切な葬儀の在り方をゆっくり打ち合わせする時間を設ける中で、気持ちの整理をつけられるお別れを提案しております。お客様とゆっくり向き合いながら、時代の流れに併せて、我々が変化し、そしてそれに併せてお客様にご提案ができる葬儀社でありたいです。」
別れの時間は亡くなった方のご家族様にとって、不安な時間。その中でしっかりと亡くなられた方と自分たちの気持ちや思い出を大切にしていきたいですね。


大原セレモニーハート
代表取締役
茂木 圭吾さん