豊洲4丁目アパート自治会 会長 西岡 誠さん(78歳)
誕生と幼少期
西岡さんは1947年8月29日に生まれ、8人兄弟の6番目として育ちました。白糠町という北海道の地で小学一年生から中学二年生まで分校に通いました。8人兄弟とはいえ、幼少期は兄弟と遊ぶ時間に比べ、一人で過ごすことが多かったそうです。特徴的な想い出のひとつに、小学三年生の頃、冬山に入りウサギ狩りをしていたエピソードがあります。雪の上についているウサギの足跡をよく観察し、手作りの目立たない罠をこしらえて狩りをしていたそうです。その知識は一緒に学校で学んでいたアイヌの友達などに教わったそうです。アパートの中には、西岡さんお手製の椅子や木工の素晴らしい作品も置かれていました。幼少期に学んだ教えは、今も西岡さんの中に生きています。そして、一クラスに複数の学年の子供達、先生は二人。西岡さんは年下の子供達と過ごす中、自然と現在の自治会長としての活動に通じる面倒見の良さを身につけていたのかもしれません。
家族と移住
西岡さんの父の仕事の関係で、中学三年生の時千葉県に転居しました。中学三年生という多感な時期の転校、学校にはほとんど行かずに卒業を迎えたそうです。その後、設備関連の会社に就職し、現場でのキャリアを積み重ね、65歳まで勤め上げました。設備関連の業務で身につけた知識は、今も集合住宅の管理維持という点で大いに役立っているそうです。
地域活動
西岡さんが地域活動に参加し始めたのは40歳台のことでした。豊洲町会の副会長を務めながら、豊洲四丁目アパート自治会の会長を30年以上勤めています。西岡さんが常日頃心がけていること、それは豊洲四丁目アパートの住人の皆さんの生活環境を理解するということです。住人の皆さんとは、日頃から多くの会話をし、それぞれに環境を把握してきました。ある日、集会場でイベントを行っていた時、外である住人の女性が転倒してしまいました。それを見つけた住人の方が、救急車を呼ぼうか悩んでいる際に、他の自治会のメンバーが西岡さんにすぐに電話をかけたのです。西岡さんの携帯電話の番号は、掲示板に記されていて住人の皆さんにも周知されていました。すぐにかけつけた西岡さん、転倒された方のこともよくご存知だったので、迅速な対応をとることができました。
自治会長として毎日敷地内の点検を怠らない西岡さん。長年の自治会長の経験の中には、孤独死の現場に立ち会ったこともありました。その対策にも役立つひとつの試みが、いま豊洲四丁目アパートで行われています。水道局のスマートメータです。豊洲四丁目アパート立替の際に導入され、今後スマートフォンアプリの説明会も西岡さんを中心に行われる予定です。
2年前、豊洲四丁目アパートが建て替えられた当初は、ごみの分別も徹底されていなかったそうです。しかし、西岡さんが根気強く注意喚起を行い、現在では非常に良好な状態を保っています。
コミュニティへの貢献
豊洲四丁目アパートは、現在も進化し続けています。高齢者が安らげるアパートを目指し、健康麻雀の会やボッチャを楽しむ会などを企画しています。年始にはおしるこを振舞うイベントも開催し150名以上の方が参加しました。また、いざという時の為に防災パンフレットも自治会で作成しました。
30年以上にわたり自治会長を務める西岡さん
自治会を運営する中で一つだけ大切にした事があります。それはだれひとり取り残さない自治会を目指すことです。ひとことで取り残さないと言っても、地域との関わり合いの難しい部分もありましたが、東京都と江東区との交渉の末、入居の際自治会にも入会する流れをつくり、自治会加入者100%を実現されました。西岡さんの姿勢は、多くの住民から信頼され、尊敬されています。
