補聴器選びは店選び・人選びから

聞こえをカバーしてくれる補聴器。そろそろ必要かしら? と思っている方も多いのではありませんか。 認定補聴器技能者 亀戸まごころ補聴器店主 岡田華恵さんに伺いました。

集音器と補聴器、何が違うの?

ご来店されるお客様にお話しを伺うと、テレビ等で宣伝している集音器と補聴器、何が違うの? というご質問も多くいただきます。

まず、集音器は「すべての音を大きくするもの」です。ほとんどの集音器は、マイクで拾った音を一律に大きくしてレシーバーから出すので、ちゃんと聞こえている音や大きくする必要のない雑音も大きくなってしまいます。
そのため、つけているとうるさいと感じ、購入してもつけない方が多いようです。

補聴器は必要な音を大きくします

一方補聴器は「その方の聴力や環境に合わせて、足りない音を大きくするもの」。
補聴器は、マイクで拾った音をまずは分析し、その方の聞こえ方に合わせて大きくする音・しない音に分けます。そして、その方にとって必要な音を大きくしてレシーバーから出します。 
今はほとんどの補聴器がデジタル化されていて、コンピューターでその方の聴力や環境に合わせて細やかな調整ができます。

おためしが必要な理由は?

当店にご来店いただいた場合、まずは、聞こえの状態を測定し、測定結果を認定技能者が判断します。そのうえで、お仕事をされているとか、車の通りが激しい等の生活環境、ご希望の価格帯等を伺って、その方のご希望に添った補聴器をお選びします。

そして、実際に補聴器をお試しいただきますが、このお試しの期間がとても重要です。まずは、1週間。日常の中でつけていただき、1週間後に感想等お話を伺います。
お話に添って再調整をし、補聴器の装用効果を測定。さらに1週間その方にとって最適な補聴器かどうかを試していただきます。

補聴器選びは店選びから

ご購入後も、1か月目、その後は3か月目とご来店いただき、状態に合わせて調整等をさせていただいています。補聴器は購入で終わりではなく、より使いやすい、聞きやすい補聴器とするために、信頼できるお店で、2人3脚での取り組みが大切なのです。

聴力の低下が認知機能の低下をもたらし、認知症のリスクが高くなることがわかっています。
江東区では、区内在宅の65歳以上の方で、補聴器が必要となった場合、上限3万円の助成が受けられることになりました。(所得制限あり)

毎日を楽しく、健康で過ごしていただくためにも、お気軽にご相談ください。

アドバイス

認定補聴器技能者
亀戸まごころ補聴器
岡田 華恵さん

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