いよいよ暑さ本番!熱中症に気をつけましょう

今年の夏は異常気象の影響もあり、猛暑が予想されています。7月、8月を健康に過ごすためには、熱中症対策が欠かせません。地域密着型医院として多くの方を診察している豊洲医院の院長、稲田香里先生にお話を伺いました。

熱中症の症状とは?

具体的な症状として、以下のようなものが挙げられます。
•めまいや立ちくらみ、ほてり、だるさ
•足がつる、しびれる
•吐き気、頭痛

これらの症状が見られた場合、熱中症の初期症状の可能性があります。涼しい室内に移動し、体を冷やしながら水分を補給することが重要です。呼びかけに反応しない、水分補給ができないなどの意識障害が見られる場合は、早急な対応が必要です。

熱中症とは、高温多湿な環境に長時間いることで体温調整がうまく機能せず、体内に熱がこもって生じる健康被害の総称です。室内でも発症するので注意が必要です。

熱中症の予防方法

熱中症を予防するためには、日常生活での工夫が欠かせません。以下に具体的な予防策をまとめました。
•涼しい服装を心掛け、日陰や日傘・帽子を利用しましょう。
•こまめな水分補給は特に重要です。暑い環境で過ごすときは、15~20分ごとに240mL、1時間で1Lを目安に水を摂取しましょう。糖分の多いジュースは控えます。
•体を冷やす方法として、うちわや扇風機を使用する、氷嚢を首やわきの下、股に当てる(凍傷を防ぐためにタオルを間に挟む)などがあります。霧吹きには常温の水を使いましょう。水が蒸発する際に体内の熱を逃がすので効果的です。
•エアコンや扇風機を使用して室温を適切に調節しましょう。
•朝起きたらコップ一杯の水を飲むことを習慣にし、一日のうちで定期的に水分を摂るようにしましょう。コーヒーやお茶は利尿作用があるため、水や麦茶がおすすめです。
•暑い日でもシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯に浸かることで体温を調節し、リラックスできます。

緊急時の対応

意識がしっかりしている場合は、水分補給と共に涼しい場所で休息を取りましょう。意識がない場合や重篤な症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。体を冷やすために氷枕や冷たいタオルを首や脇の下、足のつけねや股に当てることも効果的です。ています。

熱中症は防ぐことができる病気です。正しい知識と予防策をしっかりと身に付け、楽しい夏を過ごしてください。また、周囲の方々にも注意を呼び掛け、みんなで安全な夏を目指しましょう。

アドバイス

豊洲医院 
院長
稲田 香里先生



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